ネクタイは、シーンによって選び方やポイントがあることを知っていますか??今回は、今更聞けないネクタイの様々な事についてお話します。
ネクタイの種類:形や素材
レギュラータイ
【レギュラータイ】
ネクタイといって誰もがパッと思いつく、先がとがっているタイプのネクタイ。
その中でも、大剣(ネクタイの先端部分で先が広い方)幅が7~9㎝程度のものをレギュラータイという。とてもベーシックなタイプなので、さまざまなビジネススーツに合わせやすく最もベーシックなタイプ。
ナロータイ
【ナロータイ】
レギュラータイに比べ、大剣の幅が4~6㎝程度と細くてスリムなものをナロータイという。
カジュアルな印象なためパーティーやカジュアルシーンにおすすめ。目上の人と会うとき等には、注意が必要!!
ワイドタイ
【ワイドタイ】
大検幅が9.0㎝から10㎝ほどの幅があるネクタイをワイドタイという。太めのワイドタイはカジュアル寄りの印象となる。最近のビジネスファッションはクラシックの回帰とも呼ばれていて、スタイリッシュなスリムなビジネススーツから正統派でエレガントなクラシックなスタイルが流行っている。その為、ビジネス向きではないと言われていた9.0㎝ほどのワイドタイのネクタイもビジネスに着用されてきている。
ニットタイ
【ニットタイ】
通常のネクタイと比べ、織って作られているのではなく編まれて作られたネクタイをニットタイと呼ぶ。ネクタイの先端が三角形ではなく、水平にカットされたデザインが多い。ザックリとした編み地で、軽やかな雰囲気で着用できる。
フォーマルの場では着用できないが、ビジネスカジュアルOKの職場や普段のファッションに取り入れ、着こなしのバリエーションを広げる事ができる。
ボウタイ(蝶ネクタイ)
【ボウタイ(蝶ネクタイ)】
襟元で蝶結びするタイプ。蝶ネクタイ、ボウタイ、バタフライなどいくつか呼び方がある。
本来は夜の礼装用のネクタイだったが、近年ではカジュアルシーンでも使われてきている。自分で結ぶタイプと、元からリボンになっていて簡単に着用できるタイプがある。
ネクタイの種類:色
色と柄はネクタイを選ぶときに最も重要なポイントになります。
ネクタイの色と柄、それぞれが与える印象についてお伝えします。
赤系
【赤系】
情熱的でパワフルな印象を与えられる色で、仕事に対する熱意ややる気、社交性をアピールできる。赤には、気持ちを前向きにする力がある。
赤よりも淡い色のピンクは、優しい印象で女性からの人気が高い色です。
また、原色に近づくほど生き生きとして華やかなイメージを与えてくれるので、パーティーなどの華やいだ場所で着用すると場の雰囲気にもマッチします。
青・紺系
【青・紺系】
ビジネスシーンにおいて日本では最も使われている人気の色。知的で真面目、冷静といった印象。
また、水色に近づくと、さわやかな印象に。トーンダウンさせたブルー系は「爽やかさ」や「若さ」といったフレッシュな印象になります。
黄・オレンジ系
【黄色・オレンジ系】
黄色は明るくポジティブな印象。コミュニケーションを円滑にすると言われているが、カジュアルな印象になるので、堅い業界では着用に注意が必要。
オレンジは「親しみやすさ」「明るい」「元気」な印象。
あまり見かけないがオレンジ色のネクタイは、明るいほどビジネス向きではないので注意。
茶色系
【茶色系】
茶色は「誠実」「穏やか」「落ち着いている」という印象。
落ち着いた大人の印象の茶色系のネクタイは、意外にもビジネスでもパーティーシーンでも使えるアイテム。
ネクタイの種類:柄
ビジネスで個性がアピールできるネクタイの柄!さまざまな柄を知って、おしゃれなスーツスタイルにしましょう。
無地 ソリッド
【ネクタイの柄:ソリッドタイ】
単色のネクタイ。織り柄のないサテン地が多いが、さり気ない織り柄の上品なソリッドタイもある。全体が同じ色で、模様がない無地ネクタイは、あらゆるスーツやシャツの柄に左右されず使いやすい柄。
無地ネクタイは柄が無いからこそ、素材の良さや折りの表情がよく分かります。素材や色のトーンなどで季節感も表現でき、無地と言えどとても奥深いのです。
上質な無地ネクタイは、ビジネスにもファーマルにも使えるので1本は持っていたいネクタイです。
ストライプ
【ネクタイの柄:ストライプ】
ネクタイの定番柄。斜めの線で構成された縞模様。線の太さや間隔でデザインや印象が違う。
無地と同じように定番のネクタイ柄です。ビジネスシーンにも着用でき、柄の中でもバリエーションが豊富なので、飽きのこないお洒落なコーディネートができるでしょう。
仕事で着用する際は、色の数が少ないネクタイを選ぶと失敗しませんよ。
ストライプを上手に着用するコツは、ストライプの間隔に変化をつけることです!!
ストライプのスーツにストライプのシャツ、そしてストライプのネクタイ…
一見合わなそうなコーディネートだなと思いますが、スーツは太めのストライプ、シャツはシャドーストライプ(無地に見えるが、織りがストライプになっている)、ネクタイは細いストライプ。下の写真のように、変化をつけることで上手にコーディネートできるのです。
上級者の合わせになりますが、ぜひチャレンジしてみて下さい。
ドット
【ネクタイの柄:ドット】
水玉の大きさによって呼び名が分かれている。
ピンドット(小さいドット)、ポルカドット(中くらいのドット)、コインドット(大きいドット)。
季節を問わず楽しめるドット柄は、カジュアルなイメージもあるが、選ぶドットの大きさや色によって落ち着いた印象になりコーディネートもしやすくおすすめ。
ビジネス用にはドットが小さいネクタイを選ぶと良いでしょう。
ペイズリー
【ネクタイの柄:ペイズリー】
ペイズリーはネクタイの柄の一つとして定着している。
毎年さまざまなブランドから、トレンド柄として紹介されるのでお洒落な柄というイメージがある。
大きな柄のネクタイが多いですが、織りがペイズリー柄になっているタイプなどを選ぶことで、ネクタイだけが大きく目立つこともなく、上品にスーツとコーディネートでき、センスの良さを追加できるでしょう。
ネイビー系のスーツとの相性が良くビジネスでも合わせやすくお洒落な印象でオススメです。
小紋
【ネクタイの柄:小紋柄】
小さなモチーフの柄が入っているのが、小紋柄。ダイヤのようなひし形や、四角形といった図形(幾何学模様)、花などの柄が並ぶ。
小さな柄であれば落ち着きがあり知的な印象になり、カジュアルになりすぎず、コーディネートしやすいでしょう。
また、大きな柄になるとカジュアルな印象になります。
モダンな小紋柄は控えめながら華やかな印象ですが、ストライプやペイズリーほど主張し過ぎないので、とても使いやすく1本は持っていたい柄ですね。
まとめ
- ネクタイの種類:形や素材
レギュラータイ:大剣幅7〜9㎝程度のネクタイ。
ナロータイ:大剣幅4〜6㎝程度の細くてスリムなネクタイ。
ワイドタイ:大剣幅9〜10㎝程度のワイドなネクタイ。ニットタイ:編まれて作られたネクタイ。
ボウタイ(蝶ネクタイ):襟元で蝶結びするタイプ。蝶ネクタイ、ボウタイ、バタフライなどいくつか呼び名がある。 - ネクタイの種類:色
赤系:情熱的でパワフルな印象を与える。仕事に対する熱意や、やる気、社交性をアピールできる。
青・紺系:知的で真面目、冷静といった印象。
黄色・オレンジ系:黄色は明るくポジティブな印象。オレンジは親しみやすさ・明るい・元気などの印象。
茶色系:誠実・穏やか・落ち着いているという印象。 - ネクタイの種類:柄
無地・ソリッド:単色のネクタイ。あらゆるスーツやシャツの柄に左右されず使いやすい柄。
ストライプ:ネクタイの定番柄、斜めの線で構成された縞模様。線の太さや感覚で印象が違う。
ドット:水玉の大きさによって呼び名が分かれている。小さい方からピンドット、ポルカドット、コインドット。
ペイズリー:曲線と草花をモチーフにした模様が繰り返される模様。ネクタイの柄としても定着している。
今回はネクタイの種類、色、柄についてご紹介させていただきました。
この機会にネクタイの事を改めて知り、色や柄を上手に取り入れて季節感やシーンに合ったコーディネートを楽しんで下さいね。