スーツスタイル ネクタイピン ファッション
ライター

ハナ / Wataru Takaki

ファッションアドバイザー/元メンズブランド販売員

有名テーラーでの販売員を経験。その経験を生かし、多くのブランドを徹底比較し、各商品の良さを発信している。トレンドや、女性から見た「男性のかっこよさ」も交えてお伝えしていきます。

ビジネスシーンでも身に着けられるアクセサリーの一つ、ネクタイピン。

このネクタイピン、新入社員は付けても良いのでしょうか?
つけるべきなのでしょうか?!
あるいは、つけない方がいいのでしょうか…。

ビジネスにおけるネクタイピンには厳格なルールがないため、どうすれば良いのか分からないという声を多く聞きます。

今回は、そんなあなたの悩みを解決すべく、ネクタイピンに関するあらゆる情報をお届けします。

ネクタイピンの役割

ネクタイピンはお洒落に見せるだけでは無く、ネクタイを固定する役割があります。

かがんだり、前のめりになったりすると、ネクタイが顔の前で揺れて邪魔になってしまいます。印象もあまり良くないですね。しっかりとシャツに固定されている方が印象も良く、清潔感があります。

また、食事中にネクタイが汚れたり、手洗いの際に濡れてしまったりすることも防ぐことができます。

ネクタイピンは付けてもいい?つけた方がいい?

冒頭でお話したように、ネクタイピンにはルールがありません。判断する基準はそれが“マナー”であるか、という点なのです。

ネクタイピンを付けることは、身なりに気を付けていて清潔感もあり、お洒落なイメージ。機能的でおしゃれなネクタイピンはとても良いことづくしです。

よって、ネクタイピンは新入社員であっても積極的に付けるべきアイテムなのです。

ただし、新入社員はネクタイピンの選び方に注意が必要です。

新入社員のネクタイピン選び NG事項

  1. 一目でブランドが分かるようなデザイン。
    新入社員が身に着けるブランド品は、ビジネスにおいては良いイメージを抱かれません。
  2. 機能面よりデザイン重視のネクタイピン。
    デザイン重視のネクタイピンは機能的であっても、ビジネスでは懸念されます。
  3. ギラギラと輝きの強いネクタイピン。
    ジュエリーのようにギラギラと輝くネクタイピンはビジネスシーンでは不適切です。

上記のたった3項目の注意点に気を付けてネクタイピンを選べば、新入社員でも堂々とネクタイピンを身に着けることができます。

ネクタイピンのカラー

ネクタイピンのカラーは、スーツやネクタイとまとまりが良く全体の色見が合っていれば、シルバーやゴールド、ブラックなどの定番カラーから好きなものを選びましょう。

派手な色や色彩が鮮やかなものはNGです。

ネクタイピンの種類【ビジネス向き】

ネクタイピンにはいくつかの種類(形)がありますが、ビジネスではビジネスシーンにあった種類を選びましょう。

こちらでは、ビジネス向きのネクタイピンの種類をご紹介致します。

タイクリップ(ワニ口式)

店頭で、最も多く販売されているタイプの種類です。その名のとおり、ワニの口のような形をしています。

バネの力で様々な素材や厚さのネクタイに対応し、扱いやすいのが特徴。長期使用することで、バネの力が落ちてしまうことがあります。

クリップ式

バネを使用せず、クリップの力だけでネクタイを留めるタイピンです。

見た目がシンプルで合わせやすいのが特徴ですが、ホールド力が弱くずれやすい点も。

永く使える、Made in Japan.
URBAN TIE【アーバンタイ】のネクタイピン

ネクタイピン専門ブランドアーバンタイ

ビジネスマンにお勧めしたいのが、このアーバンタイのネクタイピン。

シンプルで洗練されたデザインはもちろんのこと、ネクタイピン本体の作りもデザイナーが拘りぬいたものです。

ネクタイピンのネジや金具部分にネクタイの生地が引っかからないよう、小さな部品からひとつひとつ開発し、生地を傷めず尚且つネクタイピンがずれにくい構造を独自に開発しています。

なんとこの技術は、特許を取得しています。

かわいい ネクタイピン

URBAN TIE(アーバンタイ) リーフネクタイピン 14,900円(税込)

こちらのリーフモチーフのネクタイピンは細やかで繊細なリーフの彫刻が、上品でエレガントです。ネクタイピンというより、ジュエリーという表現の方がぴったりですね。

昇進祝い 男性

アーバンタイのネクタイピンは控えめながらきちんと主張があり、それでいてどのようなスーツにも自然に溶け込む、そんなデザインです。

永く使える上質な素材と、飽きのこない洗練されたデザインであなたのこれからのビジネスライフをより豊かにしてくれるでしょう。

ネクタイピンで小技を使おう!!

上記でお話したように、新入社員におけるネクタイピンのルールはありません。

ここでは『新入社員だからあまり目立ちたくない…。』『生意気に見られたくない…。』という心配な方の為に、ネクタイピンの小技を伝授致します。

今回は“ネクタイピンを目立たせたくないけどスーツスタイルをカッコ良く見せたい”というわがままを叶えた方法です。

ネクタイピンは、下の画像のようにジャケットから見える位置で水平につけるのがスタンダードです。

この本来の付け方を分かった上で、行ってくださいね♪

ネクタイピンの小技 やり方

  1. まず、通常通りにスーツとネクタイを着用しましょう。
  2. そして、ネクタイピンを着けるのですが小技ではジャケットのボタンを閉めた時にネクタイピンが見えない位置で付けます。
    ネクタイをふんわりと少し前に出した状態で、ネクタイピンを固定して付けます。
  3. ジャケットのボタンを留めれば完成です。

いかがでしょうか!?

ネクタイピンを付けるだけで、こんなにも胸元がふんわりと立体的になります。

タイピン無しとタイピン有りを画像でくらべてみましょう。

タイピン有り

タイピン無し

正面の写真は分かりづらいですが、ネクタイのノット部分がやや前方に出ているのが分かると思います。

もし、ネクタイピンを付けたいけれど迷っていたら、このようにジャケットから見えない位置で付けることもできるので、ぜひお試しください。

ネクタイピンの機能も果たしながら、いつもよりぐっとお洒落なスーツスタイルになりますよ。

まとめ

今回は、『誰も教えてくれない新入社員におけるネクタイピン』についてお話しました。

私が実際にオーダースーツの店頭にいたころ、3月になると多くの新社会人になる男性とお話をし、そのほとんどの方がネクタイピンを付けてもいいのか…と悩んでいました。

自分に合うカッコいいスーツが仕上がったら、次はネクタイやタネクタイピンもお洒落なものを身に着けたいですよね。

今回の記事はそんな当時を思い出しながら、また現在のスーツ事情と照らし合わせながら書きました。

“見た目”に気を付けることは、中身が伴わないと逆にかっこ悪く見えてしまいますが、自分をワンランク上に見せる術でもあります。それには、様々な知識を知った上でのテクニックが必要なのです。

毎日のビジネススタイルにすぐに取り入れられ、いつもよりほんの少しウキウキしてモチベーションが上がるような着こなし術もこれから発信していきますね♪