スーツでこなれた雰囲気ってどうやったら出せるのかな。
あなたもこんな事を思ったことはありませんか?
ある程度社会人としての経験を積むと、自身のスーツスタイルがフレッシュに見られることを嫌がる傾向にあります。
スーツにおける“フレッシュ”とは、若々しさや爽やかなイメージがある一方で、まだ経験が浅い『新人』といった意味合いもあるからでしょう。
そのようなイメージを与えないように、能力的にも沢山の経験と実績を残すことはもちろんですがまずは、だれでも簡単にできる着こなしテクニックを身につけましょう。
もう誰にも新入社員とは呼ばせません。お洒落テクニックを磨いてまた新たにスタートしましょう。
スーツスタイルを格上げ!
タイピン・カフスボタンを付けよう
新社会人の時は『つけた方がいいのかな…。』と何もわからないまま着けていたネクタイピン。
カフスボタンは、着けていない方の方が圧倒的に多いはずです。
これからは、スーツやネクタイに合わせて好みのデザインを選びましょう。チラッと見えるところにこそ、その人のお洒落の拘りが表れます。
シンプルなのに被らない
URBAN TIE【アーバンタイ】のネクタイピン
【URBAN TIE(アーバンタイ)】
日本のネクタイピン専門ブランド。デザイン・製造ともにMADE IN JAPAN。
機能面、デザインにおいて細かな部分まで拘りを感じるアーバンタイのネクタイピンは、お洒落なビジネスマンにぜひ身に着けてほしい一品です。ネクタイピンというよりは、ジュエリーと呼ぶにふさわしいその美しいデザインは、シンプルでありながら個性を感じます。
まさに『こんなネクタイピンを探していた!!』という感じでしょうか。
店頭や、ネットでも様々なネクタイピンが販売されていますが、どれも『う~ん…。なんだか、いまいち。』といった印象。自分好みのネクタイピンを見つけるのは結構至難の業なのです。
アーバンタイのネクタイピンは、まずフォルムが美しい。
いかがでしょうか。
アーバンタイは、ネクタイピンのネジや金具部分にネクタイの生地が引っかからないよう、小さな部品からひとつひとつ開発し、生地を傷めず尚且つネクタイピンがずれにくい構造を独自に開発しています。この技術は特許を取得しており、バネが見えない構造はどこから見てもこんなにも美しいフォルムになるのです。
こちらは幾何学模様が刻印されたデザインで、シンプルでありながらどこかモダンなネクタイピン。
正面ではなく、サイドに彫刻されているところが実に魅力的です。
使用されている素材は、高級ジュエリーにも使われているロジウムメッキ。お手入れ次第で、永く美しい状態で使うことができます。
アーバンタイのネクタイピンは、スーツやネクタイを選ぶことなく身に着けられることもお勧めのポイントです。
スーツ地にシャツ、ネクタイと、スーツは意外とコーディネートが難しく、ここにデザイン性のあるネクタイピンやカフスボタンが加われば、さらにゴチャゴチャとなってしまいがちです。さり気なくお洒落をしたいのに、これでは本末転倒ですね。
基本は“シンプル”と思っておくと全体が綺麗にまとまりますよ。
天然素材をさり気なく
LARDINI【ラルディーニ】のカフスボタン
【LARDINI(ラルディーニ)】
1978年、イタリア・アンコナにて創業。
花形のブートニエールがとても有名なイタリアのブランド。
このカフスボタン、実はブートニエールとしても使用可能!天然石を使用している為、フォーマルシーンでも大活躍。
ネクタイピンに比べて、カフスボタンはアクセサリー感が強くなります。あまりキラキラとしたデザインはビジネス向きでは無いため、カフスボタンはシンプルなものを合わせたいですね。
天然貝を使用しているカフスボタンはビジネスでの使用はもちろんのこと、フォーマルシーンでも大活躍しますよ。
カラーピン・カラークリップ
-立体的でクラシックなVゾーン-
カラーピンとカラークリップを胸元にひと手間加えるだけで、いつもとは違う立体的でクラシックな印象になれますよ。
カラーピン
Name
カラーピンって聞いたことはあるけど、ネクタイピンとは違うの?
みなさん、カラーピンを知っていますか?雑誌では見かけることもありますが、ビジネスマンでも知らない方がたくさんいると思います。
カラーピンとは?
ネクタイを胸元から離して前方に浮かせる為に使用するもの。
下の写真を見ると、ネクタイのノット部分(結び目)に左右からシルバーのカラーピンが見えているのが分かると思います。これが、カラーピンです。
ネクタイをふわっと立体的に魅せる役割があります。
カラーピンを付けているだけで見た目の着こなしはもちろんですが、とても上品で他の人とは違うワンランク上の印象に。
このカラーピンは、今お持ちのシャツに付けられる訳ではなく、ピンホールシャツというカラーピンを付ける専用のシャツを着用しなければなりません。
ピンホールシャツとは?
ピンホールシャツには、通常のシャツとは違い、襟先付近にアイレット(ハト目)と呼ばれる穴がありカラーピンを通せる仕様になっている。
カラーピンには様々なデザインのものがありますが、下の写真のようなシンプルで装飾が無いものをオススメします。
それは、カラーピンはネクタイを立体的に魅せるために付けているので、カラーピン自体はあまり目立たない方が良いからです。
スーツのコーディネートは引き算が大切です。お洒落だからといってやりすぎには注意しましょう。
いつものスーツにカラーピンを加えるだけで印象が大きく変わり、雰囲気のあるクラシックな装いになりますよ。
カラークリップ
専用のシャツにしか装着できないカラーピンに対して、カラークリップはお手持ちのシャツに気軽に装着できます。
カラークリップとは?
その名の通り、カラー(衿)に付けるクリップ。
カラークリップは、衿が左右に開いているワイドタイプの衿には付けることはできませんが、レギュラータイプ、セミワイドのシャツに装着可能です。専用のシャツを用意しなくても簡単に試せるのは、とても便利ですよね。そして、上記の理由からカラークリップはプレゼントにも最適です。
カラーピンとカラークリップでは、見た目の雰囲気は大きく変わりませんが、ノットの微妙な位置加減や扱いやすさなど、好みが分かれそうです。
こちらは麻布テーラーが提案しているチェスシリーズのカラークリップ。チェスをイメージしたモチーフが、さり気ない大人の遊び心があるデザインとなっています。
また、丈夫で傷付きにくいステンレス素材なので日常使いはもちろんのこと、プレゼントにも最適ですよ。
白×リネンのチーフで
大人の清潔感をプラスして
続いて着こなしテクニックとしてご紹介したいのは、ポケットチーフです。
フォーマルシーンではポケットチーフを挿しますが、残念ながらビジネスシーンではあまり身に着けている方が少ないのが現状です。
たったチーフ1枚でこんなにも簡単に清潔感が出て、品のある印象になれるのなら、使わない手はありませんよね。
チーフには柄はもちろん、素材もシルクやコットン、リネン、ポリエステルなど様々ですが、ビジネスにはリネン素材の白を選べばどのようなスーツやシャツ、ネクタイの合わせにもオールOKです!!
プリント柄のシルクのポケットチーフなどはビジネス向きではなく、どうしても夜のお仕事風に見えてしまいがちです。
ビジネスで使用するなら、白のリネン素材一択でOK。難しい合わせもなく、シンプルでいて大人の清潔感がある印象に。これは、本当にお勧めの小技ですよ。
ビジネスでもフォーマルでもオールマイティーに使えるポケットチーフの折り方をご紹介します。
ポケットチーフの折り方【TVフォールド】
①まずチーフにアイロンを掛けましょう。
②チーフを二回折って、下の写真のように四角形にします。
③ジャケットの胸ポケットの幅に合わせ、さらに横に半分に折ります。(大きいチーフの場合は1/3に折る)
④ジャケットの胸ポケットの深さに合わせて下の部分を折る
⑤胸ポケットに差し込みます。
⑥胸ポケットのカーブに合わせてチーフを調整したら完成です。
とても簡単ですので、覚えておくと絶対に損はありませんよ。
大人の余裕を魅せる、ダブルスーツ
ビジネスマンにとってスーツはユニフォーム。
シングルスーツに飽きてきたら、ダブルスーツに挑戦してみましょう。
ダブルスーツは、クラシカルで大人の雰囲気を演出できます。あなたも一足先にダブルスーツに挑戦し、新しい自分に出会いましょう。
ダブルスーツは、着こなしのポイントルをしっかりとおさえれば簡単にかっこよく、お洒落に着こなすことができます。
ダブルスーツ 着こなしポイント
- サイズ…自分の体に合うスーツを着る。
スーツを着る上で最も大切なことですが、残念ながら意外と出来ていない方が多いのです。販売員はフィッティングのプロですので、相談しながら今のトレンドと合わせつつ自分に合うサイズを選びましょう。ダブルスーツのジャケットのサイズは、少しフィットするくらいが良いです。また、ダブルスーツにはワンタックやツータックのボトムスを選ぶと、ジャケットとのバランスが良く、よりクラシカルな印象になります。シングルスーツで着用しているような細身のボトムスは、相性があまり良くないので注意しましょう。 - 色・柄…ビジネスでは、落ち着いた色、控えめな柄を選びましう。
ビジネスシーンでのダブルスーツは、まだまだ十分に浸透していないので、それだけで目立ってしまう場合があります。職業にもよりますが、色見や柄は抑えた方が良いでしょう。 - ボタン…ダブルスーツを着用している時は、着席時でもボタンを留めたままにしておくことがルールです。ダブルスーツは、シングルスーツに比べて合わせが広いためにボタンを開けて着用すると、だらりと垂れ下がりだらしない印象になってしまいます。ルールを知った上で着用することがとても大切ですね。
さいごに
今回は誰でも簡単に出来る、周りと差がつく“着こなしテクニック”をお伝え致しました。
ネクタイピン、カフスボタン、カラーピン、カラークリップ、ポケットチーフ、ダブルスーツ、いずれも身に着けることでお洒落度がUPするアイテムですが、この全てを身に付ければそれでOKというわけではありません。これはアパレル業界の人でないかぎり、とてもハードルの高いコーディネートといえます。
今回はあくまでも“ビジネスで使える”ということを一番に考えたお洒落テクニックです。
お洒落のポイントはやりすぎないこと!お洒落だからと言って、やりすぎは逆効果です。
スーツに合わせるアクセサリー(ネクタイピン・カフスボタン・カラーピン・カラークリップ)は、腕時計を含む3点までと心がけておくと、やり過ぎたコーディネートになることなくシンプルで上品にまとまりますよ。
組み合わせ例
- カラーピン(カラークリップ)×カフスボタン×ポケットチーフ
- ネクタイピン×カフスボタン×ポケットチーフ
- カラーピン(カラークリップ)×ネクタイピン×ポケットチーフ×ダブルスーツ
誰でも簡単に出来るさり気ない小物使いで、ワンランク上のお洒落な着こなしをしてくださいね。